薪ストーブについて

Q. 火災の心配は?

A. 燃焼中に薪ストーブが火災を起こす可能性は、極めて低いです。それにもかかわらず火災が発生しているのは、専門業者以外が安易な考えで取り付けた場合や、煙突掃除を怠った場合、薪以外のものを燃やしたりすることが原因です。ストーブや煙突には、必ず必要な離隔距離が定められています。そういった専門知識を持つ業者に依頼し、決まり事を必ず遵守し、責任をもって設計・施工してもらう必要があります。
また、適切な使用方法を守れば安心して使用できます。

Q. 小さい子供やペットがいても大丈夫ですか?

A. 薪ストーブからは熱が出ていますので、動物的本能からそこに近づいていくといったことはほぼ無いようです。
しかし、万が一のことを考えるとやはり心配です。そこで活躍するのが、ストーブガード(ストーブフェンス)です。
ストーブ周りをストーブガードで囲い込むことで、接近を防止することができます。必要な方はお気軽にご相談ください。

Q. 煙による近隣トラブルは大丈夫でしょうか?

A. 規定に沿った煙突の設置、乾燥した薪の使用、メンテナンスを行い、取扱説明書に書かれた使い方をすれば煙による苦情はほぼありません。また、設置予定の方は、事前に近隣の方々にお知らせする事でご了解を得ておくこともトラブル回避に有効です。

Q. ストーブの寿命は?

A. 使用環境や使い方によって大きく変わってきます。メンテナンスを怠ったり、乱暴な燃やし方をすると数年で故障する場合があります。取扱説明書に書かれていることを守って使用いただくことで、30年以上使用することも可能です。
万が一ストーブが破損しても、全てのパーツを取り寄せ修理をすることも可能です。

Q. 灰などで家が汚れませんか?

A. 薪ストーブの周辺は、木くずや灰などが落ちて床が若干汚れますが、壁紙や家具が汚れることはありません。
排気は煙突から行われていますので、室内の空気は燃焼のために薪ストーブ側に吸気され、正しい使い方をすれば、煙が室内側に出ることはありません。

ストーブ設置について

Q. 取り付けは自分でできますか?

A. 薪ストーブの取り付けには専門知識が必要です。安全性を第一に考えなければなりませんし、設置・施工には高所作業等による危険や、遮熱不十分による火災リスクも伴います。薪ストーブの設置は専門店に依頼してください。
現在、インターネット通販やホームセンターなどで薪ストーブや煙突を簡単に購入することができますが、不十分な知識での設置は大変危険な行為ですので、絶対におやめください。

Q. 新築以外でもストーブの設置はできますか?

A. 今お住まいの既存宅でも、ほとんどのケースで設置することができます。また、建築図面がない場合でも現状確認から図面作成が可能です。ご希望の方はお気軽にお問い合わせください。

Q. 密集した住宅地でもストーブの設置はできますか?

A. 専門業者による確実な設置・施工と、使用する薪の乾燥具合・焚き方をしっかり守っている限りでは心配ないでしょう。
排煙のクリーン化を徹底した薪ストーブから出るのは透明に近い煙なので、洗濯物などを汚すこともありません。
ただし、わずかに漂う、薪が燃えるにおいを嫌う人もいますので、周囲の理解を得るための最低限の努力は必要となるかもしれません。

Q. 高気密住宅でもストーブの設置はできますか?

A. 高気密住宅でもストーブの設置は可能です。外気導入キットが取り付けられるストーブであれば、外部から直接ストーブに必要な空気を給気できるため、室内が負圧になる心配がなくなります。

薪について

Q. 薪の調達はどうしたらいいですか?

A. 弊社でも販売用の薪をご用意しておりますので、必要な方はお気軽にお問い合わせください。また、最寄りの森林組合や製材所、工務店、果樹園、造園業者などに問い合わせて木を譲ってもらい、ご自分で薪をご用意している方もいます。
日頃から、友人や知人の方に声を掛け譲っていただいたり、情報をいただく方もいるようです。

Q. 薪はどのくらい乾かしたらいいのですか?

A. 薪の表面が乾いていても、燃やすと薪の端から水分が泡のように出てくることがあります。湿った薪は燃やしても火力が出ず、薪ストーブの出力が落ちるばかりではなく、燃えも悪く、燻った状態になります。さらに、煙突の中やフロントガラスに煤やタールが付着します。湿った薪を焚き続けると、煙道火災の原因となり大変危険です。
薪は、最低でも1年以上、理想としては2年ぐらいは、日当たり・風通しの良い場所に置いて乾燥させたものを使用しましょう。

Q. 薪はどのくらい必要ですか?

A. 薪の使用量はストーブの性能や大きさによっても異なりますが、平均的なストーブでは1時間あたりの薪の使用量は約2.5kgと言われています。1日あたりの使用時間が8時間の場合では、1ヶ月で600kg、1シーズン(4ヶ月)で2,400kg程の計算になります。使用時間や期間がさらに長い場合はそれ以上必要となります。次シーズンのことも考えて計画的に薪を確保しなければなりません。
※上記の薪使用量はストーブの条件や環境によっても大きく異なりますので、ひとつの目安としてお考えください。

メンテナンスについて

Q. 煙突掃除やストーブのメンテナンスはいつが良いのですか?

A. 1年に1回、シーズン終了直後が良いでしょう。煙突や炉内に煤や灰を残したままにしておくと、梅雨時期に灰が湿気を吸い、固着したり、錆びや腐食の原因となります。煙突掃除やストーブメンテナンスのご要望はお気軽にご相談ください。

Q. ストーブ本体のメンテナンスは自分でもできますか?

A. 専用の道具やキット等があれば可能です。その際は安全器具をしっかりと装備したうえで行ってください。また、数年に1回のペースで専門業者によるプロのメンテナンスを受けることをお勧めします。

Q. 灰の処理はどうしたらいいですか?

A. 可燃物もしくは不燃物のゴミ(地域によって異なります)として捨てることができますが、木灰はもともと樹木が土中から吸い上げた天然成分のミネラルと燃え残った炭素の集まりです。ミネラルの主な成分は、樹種によって含有率は異なりますが、カルシウムやカリウム、マグネシウムなど。ミネラルをたっぷり含んだ天然肥料として、畑や花壇などにご使用いただけます。