リプロダクトで妥協しない本物の「BKFチェア」の魅力

BKF(バタフライ)チェアとは

BKFチェアはアルゼンチンのブエノスアイレスにて1938年に誕生しました。
なんと80年以上の歴史があるチェアなんです!
現行で販売されている有名なインテリアの中でもかなり古い家具になります。
発売当時のBKFチェアは本革ではなくキャンバス地の仕様でした。

BKFチェアの名前の由来

BKFチェアという名前は、デザインをしたアルゼンチンデザイナーの3人の頭文字から名付けられています。


B…アントニオ・ボネット
K…フアン・クルチャン
F…ホルヘ・フェラーリ=ハードイ

この3人は20世紀を代表する建築家「ル・コルビュジエ」の弟子たち。モダニズムを提唱するコルビュジエとは対照的で、カジュアルな雰囲気ですよね。アルゼンチン人ならではの感性やライフスタイルがデザインとして生きているのかもしれません。また、BKFチェアは別名“バタフライチェア”とも呼ばれています。これは蝶が羽を広げているように見える座面の形状に由来しています。

ファッションブランドCUERO(クエロ)が復刻

一度販売を終了したBKFチェアでしたが、2005年にスウェーデンのCUERO(クエロ)社の創業者、
ラース・キヤスタディウスがBKFチェアの再生産をスタートしました。
CUERO社はもともと家具のメーカーではなく、レザーやキャンバスを扱っていたファッションブランドです。
CUERO社による復刻されたBKFチェアでは、レザーの張地で復刻されました。

本物は使われている素材が違う

復刻されたBKFチェアに使用されているのは、通常の手法よりも手間のかかる方法でなめされたベジタブルタンニンのレザー。その仕上げにかかる工程には、熟練の職人による特殊な技術が必要とされ、制作難易度の高いレザーです。
このレザーはイタリアのいくつかの小さな皮革なめし工房が連携して仕上げています。
素材の革の特性や素材を理解しているCUERO社だからこそ、革の特性や素材感が最大限に生かされるようなデザインができるのですね。

BKFチェアのリプロダクトをおすすめしない理由

正規品(ナチェラルレザー)

リプロダクト品

簡単に言うとリプロダクト品=復刻品のことですが、私はリプロダクト品をおすすめしません。
確かに、安い値段で見た目が似てはいますが、本物とは似て非なるものです。

①質が悪い

BKFチェアは、フレームの角度や、本革の張り具合など、他のチェアと比べても緻密に計算されて作られています。
この細かい設計をリプロダクトの安いお値段で再現は到底できません。
また、前述の通り、BKFチェアの革は手間のかかるなめし方をしており、その革があっての座り心地の良さを実現しています。
見た目が似ていても、座り続けてどちらが疲れるかは安易に想像できますよね。

②価値がない

80年以上の歴史を持つBKFバタフライチェア。
デザイナーの愛情や想い、BKFチェアが築いてきた歴史を噛み締めて使うことに意味があると思います。
高い値段には、素材が高級なのは勿論、「デザイナーの想いを受け継ぐ」という私たちの受け取り方も反映されているのだと思います。

③売れない

リプロダクト品を中古で欲しいと思う人がいるでしょうか。
安さが売り、ということは言い換えれば、中古品としての価値は無いも同然なのです。
本物のBKFチェアの場合、中古でもほぼ値が落ちません。歴史の長い有名なチェアのため、流行り廃りがなく、一定層の需要が年中あります。
本物はお値段が張りますが、万が一手放すとなった時にも、手元にお金が戻ってくる資産としての一面もあります。

まとめ

BKFチェアの魅力は伝わりましたでしょうか。
安い、似ている、と行った理由で安易にリプロダクト品に手を出さないようにして頂けたらと思います。
写真映えも大変良いので、リビングや寝室のシーンに是非BKFチェアを!

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BKFバタフライチェア

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