飛騨高山で生まれた、美しい日本の家具
家具の産地飛騨高山にあり、創業から70年以上も愛され続ける家具メーカー、柏木工。
木を知り尽くし、高い技術力と洗練されたデザインで、当社でも高い人気を誇っています。
しかしその家具たちが、実際にどのように私たちの手元に届いているのか、過程を見る機会はほとんどありません。
今回は、特別に工場での製造過程をご案内いたします。
飛騨家具のお家芸、曲木(まげき)技法
家具をひとつ作るにも、そこにはいくつもの技術が集約しています。
適材適所を見極め、その家具にあった部分を切り出す「木取り」。
お尻の形に合わせて座面を平面から立体に削り出す「座ぐり」。
そして、飛騨家具の特徴でもある、木を蒸した後に型にはめ、そして曲げる「曲木(まげき)」。
堅く分厚いオーク材やウォールナット材でも、先人の知恵と職人の経験により、デザインに合わせて曲げていきます。
家具作りには絶対欠かせない「治具」
家具の製造工程において、複雑な形状や精度の高いものを、無駄を省いて加工するための道具を「治具(ジグ)」と言います。椅子1脚に対して、なんと30〜40個もの治具が必要となってきます。
椅子のデザインも様々ですので、その椅子に合わせた治具が工場にはズラリと並んでいます。
塗装で活き活きとした木目が現れる
組み立てられた椅子は、人の手による研磨を終え、最終的に塗装をして完成します。
木の狂いや変色、腐敗を防ぎ、長く使っていくためにも欠かせない作業です。
埃が舞わないような空間で、一点一点手作業で、丁寧に塗装されます。
塗装後は、写真のように椅子の脚が床につかないように、浮かせて乾燥させます。
数十年後でも、壊れた家具は職人の手によって蘇ります
こちらのメーカーの商品は、すべて10年保証が付いています。
さらに、15年20年と使った後でも、愛着のある家具を修理ができように「修理工房」まで備えています。
座面の張替えはもちろん、椅子の修理、傷がついてしまったテーブルの再塗装など、様々なケースに対応できます。物を大切にし、木や自然と共存する、日本人の心が今もなおここには宿っています。
椅子1脚といえど、様々な工程を経て、たくさんの道具や人が携わって完成し、私たちの手元に届きます。
目には見えないけれども、ここには作り手たちの想いと、技術が確かにつまっています。
諫早店・長崎店・福岡店の全店でこちらの家具は展示しております。
気持ちのこもった家具たちに、ぜひ触れてみてください。