【シンプル仏壇17】知っておきたい！春のお彼岸にするべきこと。

知ってるようで知らない「お彼岸」のこと

お彼岸とは、此岸という煩悩や迷いのある現世から、彼岸という悟りの開けた世界へ至ること、至るために行う修行のことをいいます。つまり、お彼岸とは「悟りの世界」の境地へ到達することが出来るものなのです。「彼岸」はサンスクリット語の「波羅密多」から来たものといわれ、煩悩と迷いの世界である【此岸(しがん)】にある者が、「六波羅蜜」(ろくはらみつ)の修行をする事で「悟りの世界」すなわち【「彼岸」(ひがん)】の境地へ到達することが出来るというものです。

春のお彼岸っていつ？

太陽が真東から上がって、真西に沈み昼と夜の長さが同じになる春分の日と秋分の日を挟んだ前後3日の計7日間を「彼岸」と呼び、この期間に仏様の供養をする事で極楽浄土へ行くことが出来ると考えられていたのです。太陽の動きによって異なるため日本では、春分の日と秋分の日は定まっておりません。

2021年の春のお彼岸は、3月17日（木）～3月23日（火）

 

お彼岸の中日となる春分の日は、2021年は3月20日（土祝）です。春分の日は次のように定義されています。
春分の日とは「自然をたたえ、生物をいつくしむ。」ためのもの
春の彼岸の到来は長い冬の終わりを意味し、土から草花や虫が顔を出し、その穏やかな雰囲気の中でお墓参りをされる人もたくさんいるのではないでしょうか。春の到来を喜ぶ人々の想いがあふれていて、その喜びをご先祖様とともに分かち合うのだろうと想像すると、お墓参りがより素晴らしいことに思えるのです。

お彼岸は、みんなで手を合わせましょう

この機会に手を合わせる意味やその時間や空間を見つめ直してみましょう。時代や暮らしに合わせてお仏壇の在り方は変わってきています。お部屋の大きさに合わせて、小さくコンパクトに。お部屋の雰囲気に馴染むインテリアのような仏壇へと変わってきました。ですが、私たちが手を合わせることの大切や尊さは変わりません。お墓に行けなくても、お部屋の中で「偲ぶ」空間を作ることを考えてみませんか？

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